メーターバンド一覧
メーターバンド一覧
メーターバンド一覧
BCLでよく使用されるメーターバンドを一覧にしました。周波数ではなく波長が基準となります。
「短波」の話、とくに「短波放送」の話になると、よく「メーターバンド」という言葉を聞きます。メーターバンドとは、特定の周波数帯を指す言葉です。具体的には、短波帯を14の区分にわけ、その代表の波長で呼びます。たとえば、「120メーターバンド」とか「31メーターバンド」という感じで使用します。
短波放送以外でもメーターバンドを用いる場合があります。アマチュア無線で50Mhzは「6メーターバンド」とか144Mhzは「2メーターバンド」と呼ぶことがあります。
波長ですので、値が大きい方が周波数が低く、値が小さい方が周波数が高くなります。感覚的には周波数の方がわかりやすいと思うのですが、短波放送の周波数帯を表す場合は波長を用いるようです。
波長を用いて便利なことは、(アンテナにはいろいろあるので一概には言えませんが)「おおよそのアンテナの大きさが想像できること」ではないでしょうか。たとえば、ダイポールアンテナの場合はアンテナの長さは1/2波長になります。31メーターバンドの場合は、波長が31メーターなので、アンテナ長は1/2である15.5メーターになります。同様に120メーターバンドの場合は、60メートルになります。
実際のアンテナ長は短縮率を考慮する必要がありますので、単純に波長から割り出せるわけではありません。この短縮率も周囲の環境やアンテナの張り方で変わってくるので実際にはカットアンドトライになるようです。
ただし受信する場合に限って言えば、は若干受信効率に差はあるものの受信できないわけではありません。無論長い方が良いですが、60cm程度のロッドアンテナでも120メーターバンドの放送局を受信することは可能です。ちなみに、120メーターバンドや90メーターバンドは熱帯地方の放送局が多いためか「トロピカルバンド」と呼ばれているようです。
なお当たり前と言えば当たり前ですが、実際に目的の放送を受信するには、その局の「メーターバンド」ではなく「周波数」を知っている方が選局が早いです。
名称 | 周波数 | 用途 | 特徴 | 備考 | ||
---|---|---|---|---|---|---|
表示 (MHz) |
下限 (kHz) |
上限 (kHz) |
||||
120メーターバンド | 2 | 2300 | 2495 | 熱帯地域の国内向放送 | 夜間良好 | |
90メーターバンド | 3 | 3200 | 3400 | 熱帯地域の国内向放送 | 夜間良好 | |
75メーターバンド | 4 | 3900 | 4000 | アジア・ヨーロッパのの近距離国際放送 | 夜間良好 | |
60メーターバンド | 5 | 4750 | 5060 | 熱帯地域の国内向放送 | 夜間良好 | |
49メーターバンド | 6 | 5900 | 6200 | 近距離国際放送 | 夜間良好 | |
41メーターバンド | 7 | 7200 | 7450 | 国際放送 | 夜間良好 | |
31メーターバンド | 9 | 9400 | 9900 | 国際放送 | 夜間良好 | |
25メーターバンド | 11 | 11600 | 12100 | 国際放送 | 昼間良好 | |
22メーターバンド | 13 | 13570 | 13870 | 昼間良好 | ||
19メーターバンド | 15 | 15100 | 15800 | 国際放送 | 昼間良好 | |
16メーターバンド | 17 | 17480 | 17900 | 国際放送 | 昼間・夏の夜間良好 | |
15メーターバンド | 19 | 18900 | 19020 | 昼間・夏の夜間良好 | ||
13メーターバンド | 21 | 21450 | 21850 | 近距離向け国際放送 | 昼間・夏の夜間良好 | |
11メーターバンド | 25 | 25670 | 26100 | 昼間良好 |